タイランドと猫とわたし

How is your cat?

 わたしが、今の学校に来たばかりのころ、まだ授業が本格的に始まってなかったころ、すれ違う先生たちからいただく挨拶は、「あー新しい日本語の先生でしょー。よろしくー」といったものでした。名前を名乗り合って、そしてほとんどの先生の口から出る次の言葉。

How is your cat? (猫ちゃんはどう?)そして、にこにこにこ。

 どこかで誰かに話したことが、広がっていたみたいです。びっくり。おもしろい。

 今でも、先生同士ですれ違うと、「今日はどう?」「クラスはどう?」「大丈夫?」とか、いろんな声をかけてもらってます。このあたり、アメリカっていいです(うちの学校はアメリカ系らしいと最近知った)。わたしも、最初は、簡単な挨拶ぐらいですませようと、「大丈夫よ」とか言っていたけど、それがだんだん、「なんとか」「大丈夫、だといいんだけど」となり、1週間後には、「かろうじて生きてます」にまでテンションが下がっていきました。

 2週間を終えた先日、金曜日、日本の学校でいえば教頭にあたるMr. マイケルと話すことができました。生活のこと、授業のこと、落ち着いたかどうか、いろいろ気にかけてくださいました。そして、正直に言いました。「まだ大変です。全然慣れません。」

 ひとつ、6年生で、全く手に負えず、授業後にいつも頭を抱えてうるうるしてしまうクラスがあります。それを言いました。本当に、もうだめなんです、と。

 そして、Mr.マイケルから出た、素敵な提案。「じゃあ、Hello!って子どもたちに言いに行く感じで、クラスを覗きに行くよ。子どもたちが落ち着くまで、毎日、ね。何時間目のクラス?」

 子どもたちは、クラスで"おいた"をすると、休憩時間にMr.マイケルに面接しないといけないことになっています。子どもたちは、大好きなサッカーとか、ピンポンとかが休憩時間にできなくなってしまうから、素直にこれを恐れています。だから、Mr.マイケルがクラスにやってくる、ということがどういうことか、簡単に察しがつくわけで。

 来週から、あの子たちがどう変わっていくのか、どきどき、はらはらです。

 ほっとしているわたしを見て、和やかに笑うMr.マイケル。そして、出た言葉。

 How is your cat? ・・・Mr.マイケル、あなたもですか。

f0085850_16462534.jpg おまめは、大変元気です。

 毎日、庭のマンゴーの木を眺めてますよ。

 実がついたら、教えてくれるかな。
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