タイランドと猫とわたし

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小さなひとつのこと まだまだ続くよ

 先週、前の投稿に書いたように、いろいろなことが起こって、いろいろな人が立ち上がって。前日も、当日の朝も、日本人の生徒たちを中心に、呼びかけが活発に行われて。普段は、まだ英語に自信がないし、人の前でしゃべるの苦手だし、と言っているRnkちゃん。彼女も、ここはとばかりきりりっとなって、一生懸命英語で何かを言う。あぁ、先生っていう仕事、きらきらの瞬間に出会えるのです。

 金曜日。朝一番にチームPray For Japanの生徒たちは私の部屋にやってきて、あれやこれやと募金箱を作っている。あれを貼ろう、これを書こう。あーだ、こーだ。せんせー、はさみ。せんせー、これかわいい?あー、はい。みんな素敵よっ!

 さあ、いってらっしゃい!と事前に決めた配分でチームは学校中に散らばる。金曜朝のホームルームの時間に、募金箱を持って回るという計画。

 部屋でひやひや待っていると、どたばた、みんな、駆け足で部屋に戻って来る。せんせー、すごいよ!事前に「募金箱を持って回ります」と言っていたのもあって、どうやら、おうちからお札の入った封筒を持って来た生徒たちなんかも結構いたらしい。

 みんなで数えて。。。。。んーーーーー、これは予想をはるかにはるかに上回っていて、もう、みんなで感激。じーん。ボードに計算しながら書いた数字を、みんなで写真に撮る。(そんなときにカメラが電池切れだったmame先生は「だっさー」です。とほほ)

 一方、がしがし活動中の、元気いっぱいの日本人のおかーさんたち。お手製のチャリティーバザーを繰り広げ、話を事前に聞きつけた他の国籍のおかーさんたちも、苺とかセーターとか(タイの季節ものですね)、売り出して、大盛況でした。どこそこのおかーさんが、Pray For JapanのTシャツを作ってきていて、売っていて、それをみんなが買って、着て、そしたらなんだかみんな赤と白の色になりました。

 みんな汗だくで。大変。普段、こう言ってはいけんけど、日本人のおかーさんたちとは、着かず離れずの距離をとっていました。「保護者」というものは、教師には、ときに「あいたた」な存在にもなるのです。いや、正直、ほんまに。しかっし。今回ばかりは、がっつりタッグを組みましたよ!

 他の国籍のおかーさんたちからは、「日本人は、どうしてこんなにチームワークができるんだ!」「しかも、どうしてこんなに整っているんだ!」「さらに、どうしてこんなに笑顔なんだ!」「そのうえ、どうしてこんなにうまくいくんだ!」と、すっかり唖然とされた日本人チーム。うーむ。わたしたちは、どうしてこんなふうに育ってしまったんでしょーね。

 と   に   か   く

 募金活動、および、チャリティーバザー、総じて、とーーーんでもない額の義援金を集めることができました。金額は書きません。でも、でも、とにかく。1日なのに、大して大きな学校でもないのに、とんでもない金額に到達しました。

 おつかれー、とコーヒーで乾杯するおかーさんたち。いやー、かっこいいなーー。

= = =
 だっさいmame先生はカメラを持っていなかったので、とほほで写真がありません。

= = =
 それが終わって、さて週末ー。やれーーー。と思っているところに、あ、そうそう。バンドでチャリティーギグをしようって言っとったんじゃった。どこでする?ん?知らんって?んー、うち、いくつか知っとるよ。聞いてみようかね。

 と言ったのがすべての始まり。

 また、小さな雪のかたまりを作ってしまいました。そして、わたしの手を離れるや、ごろごろと大きくなっていくんだな。

 次は、うちのバンドのギグのこと、書こ。
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小さいひとつのことの集合

 金曜日の午後に、となり部屋の校長がひょこりんと顔を出して、「mame、日本で地震あったよ。だいじょぶ?」と言いました。ちょっとネットをチェックして、うーん、ま、だいじょぶ、かな。と返事をして。校長も「日本は地震の上級者だもんねー」と言って。授業を続行。

 放課後、日本人保護者がどやどやと部屋にやってきて、あーだこーだとテレビで見たということを伝えてくれる。やや、ただごとではないぞ。

 ほんまのほんまに「ただごとではない」ことを心の芯から感じたころには、その日の夜。バンドのライブ。もともとやる予定だった「満月の夕」。歌を歌う前に、地震があったこと、大変なことになっていることを話しました。残念ながらその日その店のお客たちは素敵ではなく、おしゃべりを大声で続ける人、多し。くそっ。じゃんじゃか、といつもの短いバージョン、アップテンポ、ギターじゃかじゃかバージョンでさらっとしました。

 次の日。ほんまのほんまのほんまにただごとではなくて、どうしていいか分からなくて、バンドメンバーに連絡。「満月の夕」をフルバージョンでやらせてくれないか。と頼みました。アンサリーのバージョンにして。フルートだけで、あとはうちが歌って。フルートのAlcはすぐに練習してくれて。

 その日のライブの場所は、とても素敵でした。この後に及んで、タイの赤服さんたちは、デモをする。運悪く、そのデモの近くにライブのお店はあったので、人は少なめ。

 でも、人たちはとても素敵でした。「満月の夕」の前に、少し話をしました。みんながしんと、聴いてくれているのがとてもよく分かりました。歌っているとき、ずっと慈愛に満ちたたくさんの目が、こちらを見ていました。最後まで歌って、みんなで祈ってください、と言って。温かい拍手が響きました。すべてのライブのあと、いく人かの人たちがわたしのところに来てくれました。どうしていいか分からなくなった、と。どうしてそんなに心に届く歌を歌うんだ、困るじゃないか、と。その日本語の歌詞の意味は分からないけど、知りたいけど、でも、とっても届いたんだ、と。それは、きっと、聴いている人と歌っている人が一緒になった瞬間だったんでしょう。もぉう。こっちもどうしていいか分からんよーなるじゃんか。

 日曜日は、テレビにくぎづけ。家に来てくれていた友だちに英語で訳していると、なんだか訳が分からなくなって来る。訳している端から、「それでどうなるの?」「どうするつもりなの?」と質問。そんなん分からん!きっと、みんな分かっとらん!

 月曜日。学校に行くと、すぐに義援金を集める活動を学校に提案。すぐに学校のニュースレターに掲載。その日の授業で、生徒たちといろいろ話す。小さいのんは、よく分かってない。津波の映像、もいっかい見たい、とか言う。もうっ。日本人の生徒たちにコンタクト。みんな日本の親戚はだいじょぶだった?うん、うん、そう、そう。よかった。。。でも、どうしたらいいんかね。。。うん。。。

 火曜日。日本人のお母さんたちがチャリティーのバザーをしたいと提案してくださる。さっそく学校に交渉。すんなり承諾。お母さんたち、はりきる。こちらは、生徒たちとそれを宣伝しようと、義援金のことも宣伝しようと、やはり、はりきる。どたばた。

 水曜日。日本人生徒たちの動きを聴いた、ノン日本人生徒たちが、「何かできないか」と言って来る。できる、できる、しよう、しよう。しかし、お子さまたちのアイデアは、とてもラフなので、ほかの先生も混ぜて、煮詰める。学校の生徒バンド、先生バンドで、チャリティーライブをしよう、と。しかし、いつ?どこ?ほんとにできる?どうやってチケット配るの?誰がナニするの?あ、先生、キャンディー売るとか、そういうのもしよう。ゲームをしたりとかもしよう。だれが?場所はどこがいい?いつだったらたくさん集まるの?生徒たちは、思考がとまる。でも、とっても嬉しいから、もちょっとよく考えてね、一緒になにかをしようね、と。

 生徒たちから出て来た、というのが、何よりも嬉しかったです。日本人サイドからは、まだ何も訴えていなかったときだったので、本当に、彼らのなかから出て来たのでしょう。ありがとうね。ありがとうね。がんばろうね。うん。うん。

 先生バンドのメンバーひとりから。学校で何かをしようとなると、いろいろ通すから少々時間がかかる。もう、学校の外でチャリティーのギグをやってしまおう。何回やったっていいから、と。うん。うん。場所を探す。来られる人を探す。ひとつ、知り合いのバーに電話をすると、「タイのバンドでそういう話をしているのをいくつか知っているよ。いっしょにやろう。声をかけたらきっとたくさん集まるよ」と。じーんとする。

= = =
 きっと、わたしのような、わたしたちのようなことは、世界のたっくさんの場所で、今起こっているのでしょう。ちょっとだけでもいい。ひとつだけでもいい。と思います。わたしは、ひとつは、先生として、教育機関の人間としてできること。もうひとつは、音楽をするものとして、できること。

 小さいわたしに、一体何ができる?って思ったん。
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啓蟄

 2006年のこの日に、このblogを始めました。この今まで、まだ日本国外に住んでいるとは、思っていたような、思っていなかったような。。。

= = =
 きもちのよい日曜日、うちの庭をてくてく散歩していると、「おー!」と友。よくよく視線の先を見ると、なんともかわいい子が、ひょこひょこうろうろしていました。

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 とっても、綺麗!なんておしゃれさん!くぎづけです。

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 両脇に、手?のようなものがあって、もそもそ動くとき前後に揺れます。なんだ、このひらひらは?しかも、端はレースのようなものがついて。

 背中には、黄色いビロード地のものを背負っています。

 頭はきれいな梅の赤。つやつやです。らんらんらん。

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 サイズは、ちびっこすぎもせず、でっかすぎもせず。うちの人差し指ぐらいじゃね。庭の近所の猫は無視しとったよ。よー見るんかね。うちはくぎづけになったのにー。もう、ドライ。

= = =
 啓蟄は、きっとバンコクにもあるのです。虫さんは、ちゃんといーところにたどり着いたかね。
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by mamemama_blog | 2011-03-08 00:33 | 風景@Thailand

桃の節句

 今日はおひな様の日。

 Year7の外国語日本語のクラスで、桃の節句の話をしました。クイズをしつつ、色々話して。お正月と節分も、こういうのをします。あ、あと九月のお月見も。

mame「あまーいお酒を飲むのです」
生徒 「先生、お正月もそんなこと言ってました」
mame「あ、それはおとそね。お祝いにお酒はつきものなのです」
生徒「子どもも?」
mame「ほーよー。わたしが幼稚園のとき、甘酒を飲むのん、すっごい楽しみじゃったー」
生徒「先生、お正月もそんなこと言ってました…」
mame「甘酒はねー、酒かすっていうのんがあって、それと砂糖を混ぜるん。あー、それをあぶったんに砂糖振りかけて食べるのもおいしーんよ。あとねー…」
生徒「………せんせー、おさけってひらがなでどうやって書く?(←話を聞くのに飽きた)」

日本ってお酒すきね。

mame「次の問題。おひな様はあんまり長いこと部屋に出しておいたらいけないのです。なーんでか?」
生徒「虫がわくから?」
mame「いいえ、これは言い伝えなのです」
生徒「お人形さんたちがおばけになって歩き出しちゃうから」
mame「お、いいねー、それ。お人形さんたちは何するん?」
生徒「わたしのお菓子をとっちゃう」

うちも子どものとき思っとったよーな。

mame「じゃ、三択ね。1:女の子が結婚できなくなるから 2:女の子に赤ちゃんができなくなるから 3:女の子がぶさいくになるから」
生徒「…(慎重になってきた)」
mame「ヒント。わたしは子どものとき、おかーさんに片付けなさいと言われてもこばんどったわー」
生徒「1番!わたし、結婚なんてしたくない!!!」

うちも子どものとき思っとったわー。一年中、プチおひなさまが机の上におっちゃったよーな…。
言い伝えがあたったかどうか、という話は、さておき。

 Year10の日本人日本語のクラス。おひな様の歌を歌う。音楽、スタート♪

〜〜♪
生徒「あかりをつけましょぼんぼりにー………日本の歌、暗い!」
mame「たしかに!……ごーにん囃子の」
生徒「ふえだいこー」
mame「きょーをはたのしー」
生徒「ひなまつりー」
mame「ほら、ついつい口ずさんどるし」
生徒「おそろしい!」
mame「あ、2番」
生徒「おだいりさーまと…」

 子どもの歌って、こわいね。こんなに日本からずいぶん離れている彼ら(そしてわたし)も、子ども時代を日本で過ごしていれば、ついつい口ずさんでしまうのです。

おまけ
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