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タイランドと猫とわたし

「雨ニモ負ケズ」を読む

 今、Middle Schoolの外国語のクラスは全部、「詩」の朗読をしています。来月の中旬に、"Speak Out"なるイベントがあって、Language Art (日本の学校の「国語」みたいな感じの英語のクラス)に混じって、各言語の選抜優秀者は、もれなくステージで、詩を披露することができるのです。

 「披露」と書いたけど、生徒たちは、そーんなに盛り上がっているわけでもない。絶対ステージに立ってやる!という意気込みを感じるのは、ほんの一握りで、あとは「みんながやってるから、やってるよ」という感じ。

 それでも、詩の朗読は、とても楽しくて、毎日の授業で、練習をしています。ペアで読み合わせをしたり、YouTubeのビデオにあわせてシャドーイングをしたり、東北弁に挑戦したり。外国語のクラスというのは、ついつい、語彙や文法、機能に注意を向けてしまう。だけれども、言語を「アート」として、その音を楽しんで、心で読んで、という作業は、やっぱり楽しい。

 わたしが朗読を始めると、ぴたりっとおしゃべりは止まる。いつもプリント類を、どうやってもなくしてしまう子も、詩のプリントだけは、ちゃんとなくさずに持ってる。語ひとつひとつの意味は分かってなくても、きちんと読む。目で追う。

 7年生は、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」を選びました。全部は長くて、途中できっと失神してしまうから、真ん中の「東西南北」のところ以外です。雨、風、雪、暑さ、玄米四合、おろおろ歩き・・・などなど、ジェスチャーにしやすい部分も満載です。

 今日、朗読を聴かせていました。分かりやすく読もう、とか、キーワードを強調しよう、とか思わずに、なーんだか、すーーーーん、と自分の心で読んでいました。終わったら、ちょっと、しばし、じゅーーーーーん、としていました。

 そうか。足るを知る、か。自分はこれでいいではないか。何を欲張ってどこに行こうっていうんだ。

 じゅーーーーーん。。。。。。。。。。。。。。。。。

 はっ、と我に返ったら、子どもたちも、じゅーーーーんとしてました。

 おもしろいなー。人の心の色に同調するの、ほんまに上手よね、きみたちは。



「雨ニモマケズ」

雨にも負けず 風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち

慾はなく 決して怒らず

いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを 自分を勘定に入れずに

よく見聞きし分かり そして忘れず

野原の松の林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば 行って看病してやり

西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい

北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ

褒められもせず 苦にもされず

そういうものに わたしはなりたい
by mamemama_blog | 2009-02-18 23:54 | お仕事@Thailand
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