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タイランドと猫とわたし

さっぱり分からん

'Amelika
1. America [アメリカ]

'Amelika Hui Pū 'ia
1. U.S.A. [アメリカ合衆国]

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 図書館へ、本を返すついでに、Manoa Market Placeに行きました。SafewayでPapaya Salad用のピーナッツを買って、ちょっと遠回り、寄り道をしながらManoaの静かな住宅地を抜けて寮に帰っていました。

 と、ハチ割れ柄(数字の「八」のように顔の柄が分かれている)の猫ちゃんに遭遇。とある家の玄関先で寝てました。でも、なんか、普通と違う、「べちゃ」っと体を投げ出したような寝方。車に跳ねられたんじゃないよね? 生きとるよね? とおそるおそる近づくと、顔を上げて「にゃーん」と一声。ほっ。目も合ったことだし、 「最近どうよー」と猫語であいさつ。

 すると、その子、なかなかかわいい声を出しながら近づいてきました。しゃがんで、手を伸ばして、「おいでおいで」をします。ハワイイの野良ネコも飼われネコも、普通はなかなか寄ってこないので、「お、今日はラッキーか」と思いました。

 しかし、その子、なんか、ひょっこらひょっこら歩くのです。「?」と思って足を覗きました。

 ・・・・・・・右後ろ足の足首から先を、失っていました。

 「ひょえっ」 傷は癒えていましたが、むき出しになったピンク色が痛々しく、かわいそうだけど、数センチ、一瞬後ろに下がってしまいました。でも、どういうことなのかよく分からず、こわごわとその傷を見る。

 まっすぐ、すぱっと「ない」のです。検死官の出てくる小説を読んだ、ぐらいの知恵しか持っていませんが、あれは、人為的なものです。

 なつっこく、ごろごろと喉を鳴らしながら、すりすりをしてきます。顔や体の汚れ具合から、どうも飼われネコとは思えない。でも、このなつっこさ。以前は飼われていた、としか思えない。

 UHのキャンパスに、平和公園ぐらいうじゃうじゃいる鳩たちを思い出します。彼ら、足首から下がない子、ときにはそれが両足ともなっている子もいたりして、私は、そういう子を見て、「熱いアスファルトか何かに思いがけず着地してしまって、溶けてしまったのかな」と、平和バカな結論をつけていました。

 違う。鳩たちも、そうだ。そういうことをする人がいるんだ。

 大抵、そういう、足に障害のある鳩は、なつっこく、人がものを食べているものすごく近くにやっていて、クルックーと鳴くのです。障害を気の毒に思う人がいて、普通の鳩よりもよくパン屑をもらうことができるから、なつっこいのかな。それとも、そういう、元々なつっこい性格だから、捕まってしまったのかな。

 このネコも、野良だけどなつっこくて、それでこんなことをされてしまったのかな。それとも、飼われていて・・・? じゃあ、今はどうして外で薄汚れているの? どうして今でも人に寄ってくるの?

 その子のハチ割れ顔をきれいきれいしてあげながら、色々考えます。

 でも、どうやっても、さっぱり分からない。

 私は、日本では、こんな光景を目の当たりにしたことはありません。いままで暮らしたことのある、その他の地でもそうです。ありません。でも、この国では、たくさん目にします。それとも、私の視野が、平和バカすぎるのでしょうか。みなさんは、こんなこと、目の当たりにしたことありますか?

 アメリカ嫌いが、アメリカに来て8ヶ月。やっとこの国もいいところがあるのかな、と思えるようになってきたところだったのに。

 今日は、写真はなしです。
by mamemama_blog | 2006-03-25 06:00 |
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