タイランドと猫とわたし

毎日、お寺の猫たちに会いに行く

 日曜日、うちの村からほど近い、このあたりの人なら誰もが知るという、大きなタイ仏教の寺院を訪ねました。

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 ラムカムヘン通りに面したところには、こんな立派な門が。ここをくぐって、住宅地を抜けると、大きな寺院があります。


 もともと、そこに行った理由は、別にありました。人が、寺院に足を運び、お坊さんに唱えてもらう、ということの、だいたいの理由は、それだと思います。お供えをして、手首に、タイ仏教版、カラフル手織り紐を結び、帰ろうと思っていました。

 ところが、お坊さんの住まいの周辺、そこは、もう、猫の村

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 このように、大小さまざまな猫たちが、共同生活を営んでいました。すごい数でした。お坊さんは、日々、エサをやったり、面倒を見ている様子。かわいがってもらっとるんじゃー、と、ほのぼのと眺める。

 しかし、目にしてしまったのです。母親のお腹に群がる赤ん坊の子猫のかたまりを。そして、その子猫たちの目が、全滅に近いぐらいに、病気にかかっているのを。涙がかたまって目の回りにこびりついて、きれいな赤茶色だったはずの小さな顔が真っ黒になっている子猫もいました。もちろん、目は開きません。

 必死で、お坊さんに、「これ、分かってる?」「何とかしてくださいよっ」「見殺しにする気ですか?!」の調子で、詰め寄る。(もちろん、言葉は通じず)

 お坊さん、にこにこして、子猫を一匹むんずと捕まえ、左手で胸に抱く。そして、右手で、何かを、ぽちっと垂らす。

 やはり、にこにこして、その「何か」をわたしに見せる。「だから心配するな」、と言っている様子。

 覗くと・・・どうやら、・・・目薬。でも・・・、これって、・・・人間用じゃない????

 頭がパニック。血が上る。心臓がフルスピードで動き始める。同時に襲う、ものすごい脱力感。子猫たちの目を殺そうとしているのは、他でもない、お坊さん。

 1秒未満で決心しました。「わたしは、この子猫たちを助ける」

 急いで、村の行きつけ獣医に行く。病状を説明し、子猫用目薬を大量に買う。使用方法をタイ語で書いてもらって、薬袋に添える。「そんなんだったら、診察するから連れてきなさい」という獣医も、笑顔で制して、大急ぎで寺院に戻る。

 それから、毎日、わたしの寺院猫村通いは続いています。目薬をお坊さんに託そうかとも思ったけど、どんな使い方されるか分かったものではないので、自分で学校帰りに、立ち寄っています。

 一匹ずつ抱えて、目の回りのかたまりやら、血(!)やらを、そっと拭う。目薬をたっぷり目に入れる(クリーム状なんです)。涙が溢れてくるので、それを、また、拭う。涙で濡れて、かたまりがとれやすくなるので、また、とってやる。最後に、鼻を鼻をくっつけて、猫式あいさつ。「生きるんよ」と、言い聞かせる。子猫たちは、どの子もがりがり。熱がある。

 お母さん猫がいるのが、何よりもの救い。ママのミルクは、飲んでいる模様。でも、なにしろ目が見えないので、とんだ溝に落ちてしまったり、飛び移りに失敗して、落下して、頭を強打してしまったりするので、きっと、思うように、ママのお腹にたどり着けていないんだと思います。

 人間の目薬を差されていたときは、ママは、子猫の顔を、きれいきれいしてあげてなかった。当たり前よね。今は、きれいきれい、している様子。ほっ。

 毎日、足を運ぶたびに、嬉しいことと、悲しいことに出会います。でも、今日のは、特別悲しかった。長くなるので、後日書くことにします。

 とにかく、心がいそがしい、mamemamaなのです。

(穏やかな性格のおまめは、猫の匂いを付けて帰っても、「おや?」で終わります。だから、大丈夫)
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by mamemama_blog | 2007-05-18 01:11 |
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